JFAこころのプロジェクト「夢の教室」は、JFAが2006年から行っている取り組みで、現役アスリートやそのOB・OGの方などを「夢先生」として小学校や中学校に派遣し、夢を持つことの素晴らしさやそれに向かって努力することの大切さなどを子どもたちに伝えています。
能登半島の復旧・復興に向けてJFAが年初から活動している中、中長期の復興のためには「コンディショニングを活用して前向きに生きる」というTENTIALが持っている思想が被災地の子どもたちの力になるのではないかという考えから、コンディショニングプロジェクトと銘打った取り組みに至りました。両者の想いを合わせて石川県内の中学校で「夢の教室」を開催します。
今回、七尾市立七尾中学校にて実施をしました。夢先生として登壇したのは、TENTIALの執行役員CRO (Chief R&D Officer) でありサバット(フランス式キックボクシング)の現役日本代表としてアスリート活動も行う舟山健太さん、石川育ち、石川在住で、地震後から県内でスポーツを用いた復興活動をしているソフトボール元日本代表の坂井寛子氏、栃木SCなどで活躍された元プロサッカー選手の菅和範さん。3人の夢先生は、子どもたちに夢を持つことの大切さなどを熱く語っていました。
今回、JFA様、石川県サッカー協会様をはじめ、多くの方々のご協力のもと、石川県の七尾市立七尾中学校の中学2年生に向けた「夢の教室」の講師という素晴らしい機会をいただいたこと、深く感謝を申し上げます。私は、「プロスポーツ選手」や「オリンピック選手」ではなく、ビジネスパーソンとしてフルタイムで働きながら、サバット(フランス式ボクシング)というマイナー競技を二束の草鞋で行っていることから、いわゆる小中学生が思い描く「夢を叶えた人」とは少し違う人生を送ってきたため、そのような自分が何か子供たちに勇気やワクワクを与えるようなことが伝えられるか、直前まですごく不安でした。しかし、いざ一緒に体を動かすゲームを始めると、子供たちは目を輝かせて、全力の笑顔で元気いっぱいにゲームを楽しみ、私を受け入れてくれました。気づいたら私自身も全力で楽しみ、ゲームが終わり授業が始まる頃には、不安は全て吹き飛んでいました。幼少期とは違い、中学生は成長し現代社会を理解していく中で、「夢」というものが失われやすい時期かと思います。そのような多感な時期であり、さらに「夢」という難しいトピックであるにも関わらず、授業中は、真剣に話を聞いてくれて、また自分たちの夢についても一生懸命考えてくれました。ゲームを全力で楽しみ、授業も全力で聞いてくれる子供たちをみて、逆に自分の方が気付かされたり学ぶことが多く、結果として与える側であるはずの自分が一番大きな勇気をもらったと感じています。みんなの夢がどうなっていくか、また絶対この場所を訪れて聞きにきたいなと思っています!七尾中学校の皆さん、本当にありがとうございました!