NO AWAY ACADEMY ~多様性こそが、この世界のすばらしさだ。~
サッカーにはホームとアウェイがあります。
でも、実際にプレイしてみると、この世界に本当はアウェイなんてない。
多様性こそが、この世界のすばらしさだ。そんなことに気づかされます。
ジェンダー差別、人種差別、経済格差、文化の違い…。
今、世界が突きつけられている課題を解決するヒントを、サッカーを通じて見つけていきたい。
サッカー選手をはじめ、サッカーに携わるさまざまな経験をもつ人と一緒に、まずは身近なところからいっしょに話し、考えていきたい。
そんな思いから生まれたのが、「NO AWAY ACADEMY」です。
『NO AWAY ACADEMY』は小学4年生~6年生とそのご両親が参加する、サッカーを通してふだん無意識に抱いている偏見や固定概念に気づき、日常に生かせる新しい視点を、親子で学ぶ講義式ワークショップです。第一回目となる今回は、スペシャル講師として元サッカー日本代表の稲本潤一さん、元なでしこジャパンの鮫島彩さん、澤穂希さんをお招きし、海外プレー経験が豊富なサッカー選手ならではのトークを展開しました。
身近な問題をテーマに親子で考えるワークショップでは、「ポジティブコーチング」というお題のもと、嬉しかったことや相手を褒めるといったポジティブなことから、自分がされて嫌だったことや相手の直してほしいネガティブなことまで、どのように伝えたら前向きに受け止められるかというテーマで意見を出し合いました。
なでしこジャパンとしてともに戦った澤さんと鮫島さん。「初めての海外遠征でとても緊張していた時、飛行機で隣の席だった澤さんがたくさん声をかけてくれて和らぎました。私もこういうふうに気を遣える選手になりたいと思った。」と振り返った鮫島さん。一方、鮫島さんについて聞かれた澤さんは「自分と真逆で、とても真面目だし、丁寧で、すべてのことに器用で、何でもできる。」と、ポジティブな言葉で伝え、照れる鮫島さんでした。「逆に真面目じゃないんですか?」と澤さんにつっこむ稲本さんに、会場から笑いが起こっていました。
また、小学生だけでチームになって議論しあうグループワークでは、「いきなり移籍トレーニング」というお題のもと、全く新しいチームでプレイすることになった際まず何をしたら良いと思うか話し合い、グループごとに発表してくれました。
長きにわたりなでしこジャパンの中心選手としてチームをまとめてきた澤さん。オフ・ザ・ピッチで心掛けていたことを聞かれると、「とにかく一人一人と向き合ってコミュニケーションをとり、自分の言いたいことをしっかり伝え、相手の意見もしっかり聞くようにしていました。多様な個性を活かしていけるように、その選手の特徴をしっかり出せるように、普段からコミュニケーションを心がけていました。」と話してくれました。
鮫島さんは「澤さんは、いつもポジティブな言葉をかけて皆を盛り上げてくれていました。過去、ドイツ代表戦を前に“今日はドイツに勝てる気がする!“と澤さんが話していたら本当に勝てたのを今でもよく覚えています。」と振り返りました。
また、現在も現役選手兼指導者として活躍している稲本さんは、後輩への声掛けについて「その選手のキャラクター、プレーを考えながら、良いプレーは誉めて、ネガティブなことは言わずに、次に繋げられる声掛けを意識しています。」と語りました。
主催:三井不動産株式会社、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社読売新聞東京本社
協力:公益財団法人日本サッカー協会
場所:JFAサッカー文化創造拠点 blue-ing!
(東京都文京区後楽1-3-61東京ドームシティクリスタルアベニュー内)
開催日:2024年11月15日(金)
スペシャルゲスト講師:稲本潤一(元サッカー日本代表)・鮫島彩・澤穂希(元なでしこジャパン)
対象:小学生4年生~6年生と、そのご両親 ※保護者を含め1組2名での参加
参加人数:45組90名